SAMPLE COMPANY

中高年の肌の悩み・肌の老化

中高年世代に、少しづつしのび寄ってくるのが、「肌の老化現象」です。

若い頃に比べ、どうしても肌のハリがなくなってたるみが出てきたり、シミが現れたり、しわが増えたりと肌の悩みはつきません。

しかし、一方で驚くほど肌がきれいでつやつやしている中高年世代の方や高齢者の方がいるのも事実です。

肌の老化が避けられないとしても、若々しい肌を保つ事は可能です。中高年から若々しい肌を保つために、肌のメカニズムや肌が老化する原因を知っておきましょう。

 

肌の構造とターンオーバー

肌は、私たちの体を覆っていて、外界の色々な刺激から守る役割を担っていますが、肌の構造は、「表皮」と「真皮」と呼ばれる二層から成り立っています。

表皮の一番下にある「基底細胞層」で新しい表皮細胞が作られ、約28日後(4週間後)に表皮の一番外側に届き「角質細胞」となります。その後、垢として剥がれ落ちていきますが、この表皮の新陳代謝を「肌のターンオーバー」と言っています。

一方、表皮の下にある真皮層は、線維や毛細血管、リンパ管などで構成されており、これらが表皮層に酸素や栄養素を供給したり、老廃物を運び去ったりしています。

真皮は、「線維芽細胞」という細胞から分泌されるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などから成っており、このコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸が肌の弾力やハリに大きく影響してきます。

 

肌が老化する原因

紫外線(光老化)
肌の老化に最も大きな影響を与えるのが、この紫外線です。紫外線による肌の老化を「光老化」と言っています。

私たちの肌は加齢とともに機能や代謝が低下して行きますが、このような「生理老化」以上に紫外線による「光老化」の影響を強く受けます。

それは、服を着ている部分の肌は若い頃とあまり変わらないのに、紫外線にさらされる顔や手などにシミやしわなどの老化現象が現れることからもわかります。

紫外線はその波長によってA波、B波、C波に分類されていますが、肌の光老化を起こす紫外線は主にA波とB波です。A波は皮膚の真皮層まで達し、コラーゲンやエラスチン線維を破壊したり、活性酸素を発生させて遺伝子を傷つけます。

A波が怖いのは、雲やガラスも通り抜けるため、浴びていることに気づかないうちに肌の老化を促進している事です。A波に浴び続けているとその時は現れなくても、後になってシミやしわ、たるみとして現れて来ます。

また、B波は、真皮層までは届きませんが皮膚表面の細胞層にダメージを与え、皮膚が赤くなって「日焼け」の症状を起こします。皮膚にシミができるのはこのB波の影響が一番大きく、時には傷ついた表皮細胞が皮膚ガンに発展する事があります。

皮膚の乾燥
私たちの肌は、「天然のクリーム」と言われる皮脂膜で覆われ、乾燥から守られています。しかし、女性の場合は20歳を過ぎると女性ホルモンの影響で、皮脂の分泌量が減少し始めます。

そのため、肌の潤いを保つ天然のクリームもだんだん減少して行き、皮膚が乾燥しがちになります。肌の老化は20歳から始まっているとよく言われるのは、このような理由によります。

肌が乾燥すると角質層の保湿成分がさらに失われ、皮膚の弾力も失われてゴワゴワになり、細かい亀裂ができるとそれが小じわや目の周りのちりめんジワになります。

細胞の酸化
私たちは、呼吸をしたり運動をしたり、食事をしたりして日常的に酸素を体の中に取り入れて生活していますが、その一部が「活性酸素」というものに変化します。

この「活性酸素」が過剰に発生すると金属が酸化して錆びるのと同じように、体の中の正常な細胞膜を酸化させて傷つけてしまいます。酸化が表皮細胞に起こるとシミやくすみになり、真皮層の細胞がダメージを受ければ、しわやたるみとなります。

体の中にはもともとこのような活性酸素の害から細胞を守る防衛システムが備わっていますが、加齢とともにその機能が低下してくるのも、細胞の酸化を早める要因となっています。

紫外線は活性酸素を発生させる大きな原因となっていますが、それ以外にも大気汚染やストレス、たばこの煙やアルコール、食品添加物、電磁波、過度のスポーツなどが活性酸素を発生させます。

皮膚の菲薄化(ひはくか)
肌は年齢とともに薄くなってきますが、これを皮膚の菲薄化(ひはくか)と言っています。肌の弾力のもとになっているのは、真皮層のコラーゲンやエラスチンですが、更年期を過ぎて女性ホルモンの分泌量が減って来ると、コラーゲンやエラスチンの生成も減少して来ます。

その結果、肌の弾力性が失われ、新陳代謝の低下を招いて肌細胞を作り出す力も衰え、表皮が薄くなって来ます。その結果、肌のたるみを引き起こし、老化を早めます。

肌の老化は、このような4つの原因の他にも、偏った食生活や、ストレス、睡眠不足、運動不足、喫煙なども関連して来ます。そして、肌の老化は非常に個人差があり、実年齢より老けて見える人や何歳も若く見える人など、さまざまです。

肌の老化は、生活習慣を見直したり、正しいスキンケアを行う事で遅らせる事が可能なのです。

 

関連ページ